日本の「世界に稀な多様な生態系の存在」を守っているのは中山間地域であり、それによって下流域に位置する田園地域や都市地域や生活者は、大きな恩恵を受けているのだが、現在の中山間地域は、集落機能維持低下による、女性や若者の定着が困難を極めている。しかし山林と平坦部をつなぐというゲートキーパー的な場所に位置し、自然の循環機能・ネットワークを回復するための活動拠点という役割がある。

我々は、中山間地域を心の豊かさの回復を支えるための場所、ゆっくりと時間が流れる最適な場所など多様なライフスタイルの提案により、中山間地域がもつ可能性を引き出すとともに、従来の日本特有の伝統的な生業・生活様式・景観・文化等を保全・活用した新しい経済活動の創出(ツーリズム等)など多様な価値を探したい。

又、自然体験活動を通して、子供たちに「生きる力」を備え青少年の健全な育成を考える。その活動の基盤となる中山間地域は決して衰退させてはならない場所である。そしてそこに価値を共有し柔軟かつ多様な主体が参加出来るような体制整備が必要と考え、中山間地域というプラットフォームに到着する人すべてが、社会や生活の悩みから少しでも解放でき、心ワクワク笑顔いっぱいになることを目指し【山の学校】の取組を行いたい。

山には、平地で見ることのできない様々な草木や生き物が暮らしています。又時間のたつのを忘れてしまうくらい美しい棚田の景観は「自然の調和」を体感でき、ヒトに癒しを与えてくれます。上から流れてくる水は、命を支え平坦部へとつなぐ。鳥のさえずり・落ち葉を踏む音。山にしか存在しない音は心地よく。清らかなもの。住む人の目元は、みな優しい。山にしかない宝箱がある。だから山に行こう。そして山に触れあおう。もっと山のこと知りたい。ここを子供たちの居場所にできたら。

佐賀市名尾地区は、名尾農業創生研究会を設立し県の中山間地域支援事業(中山間地域それぞれのチャレンジ事業)による・機械利用組合の設立・広域統合を検討され、又佐賀市街地に30分以内、小学校跡の公民館など施設・広場・駐車場が地区中央に存在し、柿の木、干し柿、彼岸花の秋の景観も非常によく、地域資源を活用する名尾和紙は県内でも有名である。